約16分の現象を、スピード再生も含め、短い時間にまとめた。雲の流れもしくは気流の強さにかかわらず何かが静止し存在しているのが判る。
なぜ、よくここに出現するのかの詳細は判らないにせよ、これは今に始まったわけでもないし、まったく知られていないことでもない。興味を持ち探求をしてこられた方々には既知のこと。ただ、近年、いや、最近は、頻度や現れ方がこれまでとは少し違ってきているのではないかと感じる。
古くから当地に住む地元の方々は日常の中でこのような光景を目にする。人によっては、現象の原因や意味は判らなくとも、この五感を超えた「何か」に疑問を持たず、自然に受け入れておられるのが興味深い。それが「富士」でもあろう。また、富士に限らずいわゆる山岳信仰などは、それなりに意味のあることだと思う。
日常的には、このような光景を眺めたとしてもごくわずかの時間で、せいぜい長くても散歩などの数分程度というところだろう。しかし、ビデオや写真に収め、スローモーションやスビード再生、画像処理など、ちょっと違った見方をしてみると、今まで気づかなかったことが発見できることもある。それと同じで、私たちの或る何らかの能力や感性にスイッチが入ると、今まで感受できなかったことや出来なかったことが可能になることがある。
私たちの五感とはそのようなものでもあると思う。そしてまた、たとえば、私たちの人体・生理などについても、判っていないこと、気づいていないこと、あるいは、確たる認識に到達できていないことは、ごく基本的なことですら多いだろう。それはとても重要な問題だと思う。しかし、時は満ちている。
|